セ・リーグはパ・リーグよりも打者には浜風の不利なのか
プロ野球の世界において、浜風といえば、阪神甲子園球場の名物とも言えるものですが、セ・リーグのバッターは、この風に何度泣かされてきたことかわかりません。特に、阪神甲子園球場をホームとしている、阪神タイガースの強打者は、この風を意識し過ぎて、バッティングホームを崩すことも少なくありません。
さて、この浜風ですが、具体的には、甲子園球場のライトスタンドからホームに向かって吹いてくるもので、特にライト方向に強い当たりを飛ばす左バッターには不利と言われています。したがって、近年、阪神タイガースは右打ちの強打者の補強に躍起になっているのです。
一方、パ・リーグで阪神甲子園球場と似た現象が起こる球場としては、千葉マリンスタジアムがあります。ここの球場の風は、突風と呼ばれるくらいに強いもので、打撃よりも守備に苦労させられる球場として有名です。
最近では、交流戦がありますから、セ・リーグのバッターだけでなく、パ・リーグのバッターも浜風に泣かされていますが、阪神タイガースには、掛布雅之選手、金本知憲選手といった左に強打者が、数々の記録を打ち立てていますから、球場のおかげでホームランが量産できないという理屈にはならないのです。風にも負けない強打者こそが真の一流バッターなのです。