指名打者制度はセ・リーグとパ・リーグ最大の違い
セ・リーグとパ・リーグにはそのリーグ運営ルールから少し差異があります。最近は当たり前になった翌日の先発投手を予め告知する制度もパ・リーグが先に導入し、それからセ・リーグが導入したという経緯もあります。
同じ日本国内のリーグでそのような違いが生まれるというのも面白いですが、いまだにセパで異なるルールがあります。それが指名打者制度です。
指名打者とは、投手の代わりに打席に立つバッターといった役回りの選手です。守備に就くことは出来ず、また、どうしても守備に就きたい場合は指名打者を解除し、投手が打線に組み込まれるように打順を調整する必要があります。この制度は純粋に投手が打席に立つ労力を軽減するというものではなく、セ・リーグではたまに見られる打撃が上手くないのでバントをするのが打席で出来る唯一の仕事、とでもいうような投手を打線に組み込まなくてもよくなるところがミソなのです。
打撃を普段から練習する必要の無い投手を打線から外し、バッティングに慣れている野手を9人並べることができるため、最大の攻撃力を振るうことが出来ますし、セ・リーグよりも一人多く野手に実戦を経験させることが出来ます。この差異は交流戦でのセパにおける打撃成績の差異として如実に表れているのです。