プロ野球ファンのシーズン中の楽しみの一つに、セ・リーグとパ・リーグの交流戦があります。毎年5月下旬から6月中旬にかけて行われ、1チームと3試合ずつ合計18試合対戦します。
普段から球場で試合を観戦する人は、交流戦ではめったに行く機会のない球場を訪れるため新鮮でしょう。パ・リーグは福岡や仙台、北海道を本拠地としている球団があるため、観光を兼ねて試合観戦に行く計画を立てる人もいます。
セ・リーグは、熱狂的な応援が有名な甲子園やマツダスタジアムがあります。甲子園は、ビジターチームの選手にとってプレーしづらい雰囲気の球場ですが、それ以上に威圧感を感じてやりにくいのはマツダスタジアムでしょう。ただ、カープファンで真っ赤に染まった球場で、自分の好きなチームを応援できるのは特別な体験です。交流戦後に順位を見ると、毎年のようにパ・リーグに所属する球団が上位に並びます。パ・リーグには速球派の投手が多くて本塁打を量産できる野手が揃っているため、力勝負になるとセ・リーグの方が分が悪く、唯一広島だけが互角以上の勝負ができます。セ・リーグが実力をアップさせるためには、各球団がドラフトの指名方針を見直した方がいいかも知れません。セ・リーグの球団は、上位指名に高卒選手を避けて即戦力になる大卒選手を指名することが多いです。
しかし、過去を振り返ると高卒の選手は育たないリスクはありますが、育った時の伸びしろは大卒の選手以上で投打ともにチームの中心選手になる可能性が高いです。甲子園に出場して活躍した選手なら話題性もあるので、集客効果も期待できます。